◆ブルー・ライト・ヨコハマ
◆明日より永遠に
LL-10081-J
初めて買ったレコード!横顔も素敵!



何故かコロムビアのロゴマークが印刷されていないジャケット。
どっちが先に出たんでしょう?
それと、どうしてこういうものが出たのかな?
麻丘めぐみのデビュー盤のニッパー君が印刷されていなかったのは
わざとだったらしいけど。

で、「てるてる家族」でつくられた「いわたなつこ」盤「ブルー・ライト・ヨコハマ」は
あゆみさんのコロムビアマークのないものを
顔写真だけかぶせたものです。



いいのかあ、こんなこと(笑)



初めて自分の意思で自分の小遣いで買ったレコードが「ブルー・ライト・ヨコハマ」でした。
それまではなんとなくテレビの歌番組は見ていたものの取り立ててレコードを買おうという気にもならず、ただ普通に見てたと思うんです。

それがある日テレビの中のあゆみちゃん(あえてちゃん付け)を見たときに身体に電気が走りました。
たしかNHKだったと思います。
淡いブルーのロングドレスで「ブルー・ライト・ヨコハマ」をとても気持ちよさそうに歌う姿を見て、なんともいえない気持ちになり、もう一回聴きたい衝動に駆られたのです。
実はこのころ我が家にはステレオがありませんでした。
時代はさかのぼって昭和30年代中ごろまではビクターのセパレートステレオがありました。
しかし、いつの頃からか親がレコードを聴かなくなってしまいそのままお蔵入りに!
自分でも何故だかわからないけど、どうしてもこのレコードが聴きたかったんですね。
大体レコードの値段も知らなかったんです。
それでもかまわず近所の電気店(当時は○○ラジオと言ってました)に走り、それらしい棚を探しました。
ありましたよ〜!
今から思えば不思議なんですが、レコードっていつもいつも全種類揃えているわけじゃないんですよね。
それがたまたまあったというのも何かの導きとしか思えません。
で、おばさんにお金を払ってランランランと家路を急ぎました。
ふーん、こういうものかレコードって。
さてと、これを聴くにはどうしたら良いものか・・・。
さしあたり一番近くの親戚の家だな。
と、レコードを持ってステレオを聴かせてもらいに行きました。

いやぁ、素晴らしい!
テレビの音と全然違うじゃん。
いつも好きなときに「ブルー・ライト・ヨコハマ」が聴けるっていいなあ、僕もステレオ欲しい!
・・・
で、次の年のお正月お年玉で安いポータブルプレーヤー(もちろんコロムビア製)を買いました。

このころレコード聴いて思ったのは、テレビで歌うときと伴奏が違うのはどうしてなんだろう、と言うことでした。
イントロはまあ似たようなもんだけど、歌い終わったあと最後の伴奏(コーダって言うの?)がレコードと全然違ってて
いつも変な終わり方なのが気になって仕方ありませんでした。
音源持ってる人は確認してみてください、昭和44年の「いしだあゆみリサイタル」で歌われているものがそうです。
で、昭和48年の帝国劇場の10周年記念リサイタルで歌った「ブルー・ライト・ヨコハマ」、これは良いんです(笑)

大人になって知ったのですがあれはテレビ用に編曲された譜面を使っていたからなんですね。
だから短くて極端な終わり方をしていたのか。
でも僕はこの終わり方が嫌いで嫌いで仕方ありませんでした。
レコードのような終わり方はテレビではほとんどありませんでしたね。
昭和50年の4月にNHKの「ビッグショー」に出たときのものくらいでしょうか、良かったのは。

当時よく見ていた「今週のヒット速報」と言う番組で、スタジオのセットのバックにいろんなレコードジャケットが並べられていたのをよく覚えているんですが、この「ブルー・ライト・ヨコハマ」のジャケットも長い間飾られていたと思います。
ジャケットもアートだなあと思ったものです。

「歌手・いしだあゆみ」にとっても自分にとっても、世の中の皆さんにとっても思い出がいっぱい詰まっている曲でしょう、「ブルー・ライト・ヨコハマ」は。