サウンド・イン“S”
昭和50年10月からのシリーズにレギュラー陣入れ替えで“いしだあゆみ、しばたはつみ、世良譲ピアノトリオ”の新メンバーになりました。
やっぱりこういう番組にあゆみさんて似合ってるなあと思う。
音楽番組のホステスという立場(決してゲストより目立っちゃいけない、だけどあんまり地味でもねぇ。)
そういう微妙なスタイルを見事に克服して毎回素敵な衣装と歌で楽しみでした。
でも夜11時と言うのがネックで毎週見てたというわけには行かなかった・・・。
次の日は学校だし。
以前掲示板にも書いたけど、昭和48年秋頃(多分・確証なし)に同じ時間帯(日曜夜11時)から“ザ・ホリデー”と言う番組があったんですよ。
内容的にはサウンド・イン“S”とほぼ同じだったと思います。
僕が見始めたのは昭和48年の12月頃だったのですけど、司会はあゆみさん一人。
詳しいことは覚えてないけど毎週たくさん歌ってくれてたという記憶があります。
それまでに見てたいろんな歌番組とは全く違って、静かで落ち着いていて、ガチャガチャとしてなくて良いなあと言う印象。
もちろん夜のヒットスタジオとか、ベスト30歌謡曲、紅白歌のベストテンなんかは、あれはあれで楽しかったけど。
昭和48年と言うのはみなさんもよーくご存知だと思うけど、あゆみさんデビュー10周年の年。
前年の病気休養を経て、精力的に活動再開した年でもあります。
地方公演、テレビ出演、映画と幅広く活動してた時期です。
この時期の歌謡界は真理ちゃん、めぐみ、アグネス、花の中3トリオ、浅田美代ちゃん(わりと好きでした(^_^;)、などなどアイドル全盛の年でヒット曲もそれらの人たちのものが大部分を締めていて、残念ながらあゆみさんの曲はチャート上位には入りませんでした。
だけど、歌謡界には必要な人だったのでは?と思うのですよ。
復帰後急激に大人の歌手のイメージに変貌したのにはちょっと驚いたけど逆にその雰囲気が大人のための音楽番組にピッタリだったのでは?
上品なスタイル(この場合のスタイルとはボディーラインのことではありません。しぐさやものごし、しゃべり方などのことを言います)と美しさ、そしてそして!
浪花節的
ではないということ。※注
※浪花節で語られるような、義理人情を主体としたお涙ちょうだい。大時代的で大袈裟なこと。
(インターネットで情報拝借しました。)
僕にはどうにもこれが苦手で、歌謡ショーなんかでも最後には歌ってる本人が一番感激して泣きながら歌うということが意図的にプログラムに組み込まれてたようなことが多かったと思うのですね。
あゆみさんにはそれが全く感じられなかったというのも好きになった理由のひとつです。
そんなイメージと言うか希少な存在が認められて“ザ・ホリデー”や“サウンド・インS”のホステス役に抜擢されたんではないかな、と思いました。
最近ゆかりさんの頃の“サウンド・インS”がスカパーで再放送されてるけど、是非ともそれ以前のものもやって欲しいなあと願ってます。
どうか、お願いします!
実際にはお酒はほとんど飲めなかったあゆみさん。